期間工をバックレた場合のデメリットについて。ブラックリストもあるそうです
ツイート期間工は仕事がきついうえに、寮や工程に当たりハズレがあるので、どうしてもバックレたくなることもありえます。
そういった場合に無理をしても仕方ないので、どうしてもダメなら個人的には辞めてもいいと思っています。
ただ、「ブラックリストに載る」とか「失業保険受給前に待機期間がつく」といったデメリットがあるのを、頭の片すみには入れておきましょう。
辞めたあとに「デメリットなんて知らなかった」は通用しないので、辞めたい気持ちとデメリットを天秤にかけて、退職するか続けるか考えるのがいいと思います。
という感じで、今回は期間工をバックレたときのデメリットについて、少し詳しく解説していきます。
そもそも期間工の契約期間って?
期間工の契約期間は2年11ヶ月が多い
コチラの記事(→期間工の正式名称は?契約社員や派遣社員との違いはある?)でも書きましたが、期間工は正式には「雇用期間に定めのある契約社員」です。
例えば、「年末年始限定の郵便局のバイト」とか「夏休み限定のプール監視員」みたいなもんだと思ってください。
郵便局のバイトやプール監視員を期間工とは言いませんし雇用形態も働く期間も違いますけど、要するに「契約期間が決まっている」っていうことですね。
秋になってプール監視員をしようと思ってもできないように、契約期間が過ぎたら期間工も終わりになります。
では、期間工の契約期間はどのくらいかというと、基本的には2年11ヶ月が期間工の契約期間になります。
メーカーによって、2年(日野)とか3年ジャスト(デンソー)とか4年11ヶ月(アイシンAW、NTN)とかありますが、基本的には2年11ヶ月と考えてください。
「フル満了」というのは、2年11ヶ月働いたということになります。
契約期間が決まっているので、どんなに優秀な人でも2年11ヶ月以上働くことはできないということです。(正社員になった場合は除く)
契約期間は3ヶ月や6ヶ月ごとの更新制
「じゃあ、契約満了って2年11ヶ月も働かないといけないの?」
ってなるかもしれませんが、契約期間は3ヶ月や6ヶ月などで区切られているので、その心配はありません。
例えば、3ヶ月更新のメーカーなら3ヶ月ごとに「満了して退職するか、更新して続けるか」を選べます。
「続けます」って言えば、そのまま継続でまた3ヶ月働きます。
3ヶ月後にまた「満了するか更新するか」選ぶことになって、それをフル満了まで繰り返すということです。
「続けます」って言っと更新しといて、次の3ヶ月が来る前に辞めた場合は、契約途中で辞めたことになるので注意してください。(例えば、3ヶ月働いて更新→その1ヶ月後に退職だと契約途中)
「辞めます」って言えば、満了金をもらって円満退職です。
「期間満了」(会社都合ではない)として、失業保険も7日間の待機期間のあとにすぐ貰い始めることができます。
長期で働いていた場合は、次回働くときに日給がアップしていたり、経験者手当が支給されるメーカーもあります。
上司も、事前に退職するのがわかるので、後釜を育てたりする準備ができます。
満了のタイミングで退職すれば、みんなハッピーです。
問題は契約途中で退職した場合で、そのデメリットについて書いていこうと思います。
バックレた場合のデメリット
トヨタ系列はブラックリスト入り?
トヨタ系列、つまりトヨタ自動車・デンソー・アイシンAW・ダイハツ・豊田自動織機・トヨタ車体・トヨタ紡織などは、期間工の情報を共有していて、契約途中で退職した人は二度と採用しないといわれています。
トヨタが「契約途中で退職した人は絶対採用しません」と公表しているわけではないですが、トヨタ系列を途中退職する場合はブラックリスト入りを覚悟しておいたほうがいいです。
トヨタ以外にも、「日産の各工場」や「三菱自動車とパジェロ製造」なども情報共有している可能性がゼロではないので注意してください。
ただ、トヨタ→日産、デンソー→ホンダとかメーカーを変えれば大丈夫です。
あまりに直近だと年末調整とか保険関係でバレる可能性もゼロではないですが、履歴書に「トヨタ自動車を1ヶ月で退職」とか書かない限り普通はバレません。
どうしても無理で契約途中に辞めてしまったという場合は、他のメーカーなら働けるということです。
ただ、同じ派遣会社だとダメな可能性はあるので、そのときは派遣会社を変えるなり、直接応募するなりするようにしましょう。
派遣会社はたくさんあります→【2019】期間工・工場系の派遣会社の特徴まとめ
失業保険をもらうときに3ヶ月の待機期間が必要になる
期間工のメリット(→期間工で働くメリット・デメリットまとめ)でもありますが、契約満了のタイミングで退職すれば失業保険をもらうときに3ヶ月の待機期間がなしになります。
「会社都合」ではなく「期間満了」なので受給期間が伸びたりはしませんが、それでも3ヶ月の待機期間なしで失業保険をもらえるのはかなり嬉しいメリットです。
契約途中でバックレた場合は、当然ですがそのメリットがなくなります。
3ヶ月の待機期間が必要になるので、失業保険をもらうつもりの人はなるべく期間満了までがんばりましょう。
どうしても無理なら辞めてもいい
デメリットがあるといっても無理なときは無理なので、どうしても続けられないなら辞めてもいいと思います。
その際は、きちんと上司に相談してなるべく跡を濁さないように退職しましょう。
→期間工を辞めたいんですけど、即日退職は可能ですか?
期間工なんてたくさんあるんで、ひとつの系列がダメになったとしても、他メーカーで働けばいいですよ。
バックレて失業保険の手続きはしませんよね。
失業保険の条件(直近2年で11日以上働いた月を12ヶ月以上)を満たしてないでしょう。(失業保険をもらうつもりの人はすいません)
そんな感じで、契約途中でバックレるデメリットなんて2つくらいなので、そこまで心配する必要はありません。
「無断欠勤を続けて、その流れで退職」みたいなのはダメですけど、事前に相談して退職するなら問題ないです。
無理をしてカラダや精神を壊したりしないようにしましょう。
3ヶ月でも満了しておけばOK
満了だとしても短すぎるとダメじゃないかという疑問を持つ人もいるみたいですが、将来経験者手当をもらいたいとかじゃなければ、3ヶ月でも満了さえしていればOKです。
トヨタ系列はわからないですけど、「三菱自動車(きつかったので初回3ヶ月で退職)→すぐにパジェロ製造に応募して合格」という人はいました。
満了という制度があるということは、1ヶ月で辞めようが3ヶ月で辞めようが満了なら問題ないはずです。
「3ヶ月で辞めてるから根性ないな」、「うちも3ヶ月でやめちゃうんじゃないか?」みたいな感じで、面接で不利になる可能性はゼロではないので、うまく誤魔化す必要はあるかもしれませんが、短いからブラックリスト・不合格というのはないと思います。
短期やラクな期間工を選ぶのもアリ
個人的にはブラックリストや失業保険はあまり意識する必要はないかなと思っています。
ブラックリストに入っていようがいまいが、落ちるときは落ちます。
それに、契約途中で退職する場合は、そのまま失業保険をもらうという人より、別でもう少し働く人のほうが多いだろうからです。
正直、仕事がきついうえに、当たりハズレがあるみたいな仕事で、100%期間満了までがんばるのは無理だと思います。
合ってなかったら辞めていいです。
とはいえ、なるべくなら満了したいでしょうから、「3ヶ月更新のメーカー」や「仕事がラクなメーカー」、「残業が少ないメーカー」など、続けられそうな期間工を選ぶようにしましょう。
逆に、「きつくても稼げたほうが良い」なら稼げるメーカーがいいと思います。
といったわけで、自分の目的に合っていて長く続けられそうなメーカー選びを選ぶようにしましょう。
それが、長く続けるコツです。
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