プログラム

芸術・文化を学ぶレクチャー・シリーズ

芸術・文化を学ぶレクチャー・シリーズ
八島ダイアローグ

人と人とをつなげるってなんだろう?
次代を担うイベントクリエーターの養成講座!


私たちの身の回りでは、毎日の暮らしを楽しもうと、さまざまな活動が行われています。
たとえば、イベントや企画を起こすとき、人と人、場と場、ジャンルとジャンルを「つなげる」ことが必要になってきます。でも「つなげる」ってどういうことでしょう?
そこに活動の広がりや新たな動きのヒントが隠されているかも。
そんな発見の場になることを願いつつ、まいづるRBは「八島ダイアローグ」を始動させます。

京都府舞鶴市を舞台にさまざまなアート・プロジェクトを展開する「まいづるRB」が 東舞鶴・八島商店街にかまえたアートスペース「yashima art port」 で、芸術文化や人文科学の分野の専門家にお越しいただき、それぞれの立場や経験から、日々の暮らしや活動をより楽しくするため、「コーディネートすること=つなぐこと」の重要性やその効果などについてお話いただきます。
レクチャーの後には、講師の方や参加者たち同士が気楽に話す交流会を行います。
また希望する参加者には、レクチャーの聴講のみでなく、シリーズ 終了後の報告書の作成に関わっていただき、次年度には、まいづるRBとともに地域のアート・プロジェクトを企画・実施することを試みたいと思います。
すでに活動をされている方はもちろん、これから何か活動を行いたい人などなど。興味ある方のご参加をお待ちしております!

料金 1回500円
定員 20名(事前予約優先)
問合せ・予約先 yahima art port
   TEL 070-6548-9922 MAIL office@maizuru-rb.jp
   〒625-0036 京都府舞鶴市浜615(八島通り四条西入る)
予約方法 電話またはメールでご連絡いただき、「(1)お名前 (2)ご住所 (3)電話番号 (4)年齢 (5)参加希望日 (6)どのように本企画をお知りになったか」をお知らせください。
チラシ (PDFダウンロード)


スケジュール・内容
第1回 テーマ「『間(あいだ)』の力?」
日時:2012年2月16日(木)
   19:00〜20:30 レクチャー
   20:30〜21:30 交流会
講師:西川勝(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任教授)
内容:精神科病棟や老人介護施設での看護など、医療・福祉現場での長年の経験を持つ臨床哲学者・西川勝氏にコミュニケーションのあり方について、人と人との「間(あいだ)」についてお話いただきます。コトを起こそうとするとき、人と人とをつなげる必要があるといわれますが、「つなげる」は人と人の「間(あいだ)」で行われる行為です。それでは「間(あいだ)」とは何か。人ではなく「間(あいだ)」にコミュニケーションの基点を据えるとき何が見えてくるのか。今まであたり前に思えていた他人との対話に改めて興味が湧いてくるお話です。


第2回 テーマ「現場のつなぎ手とは?」
日時:2012年2月27日(月)
   19:00〜20:30 レクチャー
   20:30〜21:30 交流会
講師:藤浩志(美術作家/藤浩志企画制作室代表)
内容:既成の枠におさまらない、多様なネットワークやコミュニティ、イメージを形成・解体しながら、全国各地のアートプロジェクトの現場で「対話と地域実験」を重ねる美術作家・藤浩志氏に、現場における「つなぐ=仲介する」ノウハウを、これまでの活動事例をもとに語っていただきます。
アートや芸術文化のみならず、多様な職種・分野・ジャンルにも共通する、社会を「より面白く」生きるためのノウハウが詰まったお話です。


第3回 テーマ「地域×アートの過去/現在/未来」
日時:2012年3月6日(火)
   19:00〜20:30 レクチャー
   20:30〜21:30 交流会
講師:加藤種男(アサヒビール芸術文化財団事務局長)
内容:企業が行うメセナ活動(企業による文化・芸術支援活動、社会貢献活動)に長年携わり、全国各地のさまざまなアート・プロジェクトを知る加藤種男氏に、アート・文化芸術活動の過去・現在・未来における社会的位置づけや、現在のアート活動の送り手と受け手を「つなげる」コーディネーターの重要性とその可能性についてお話いただきます。


第4回 テーマ「アートと“○○”をつなぐ可能性」
日時:2012年3月17日(土)
   19:00〜20:30 レクチャー
   20:30〜21:30 交流会
講師:吉本光宏(ニッセイ基礎研究所 主席研究員・芸術文化プロジェクト室長)
内容:今では芸術は、美術館や劇場での鑑賞や趣味の対象だけの存在ではなくなりつつあります。教育や福祉、まちづくり、地球環境、震災復興など、現代の社会的課題とアートが向き合うことで、今までにはない革新的なソルーションがもたらされる、そんな時代が到来しようとしています。文化施設から地域のアートプロジェクトまで、さまざまな芸術の現場に関わってこられた文化政策の専門家・吉本光宏氏に、国内外の先進事例を紹介いただきながら、「アート」と他ジャンルが連携することで生まれる新たな可能性についてお話いただきます。


第5回 テーマ「人と人、モノとモノを結ぶ、ネットワークとは?」
日時:2012年3月27日(火)
   19:00〜20:30 レクチャー
   20:30〜21:30 交流会
講師:坂井信三(南山大学人文学部人類文化学科教授)
内容:西アフリカのイスラーム文化を中心に、社会や人々の有り様を研究する文化人類学者・坂井信三氏に、「人と人」「モノとモノ」を つなぐネットワークについてお話いただきます。西アフリカで独自に発展した地域間を越えた交易文化と人とモノが交流する市場(いちば)の 研究を通して、私たちの現代社会であたり前と思われているネットワークのあり方を再考します。そこから、「人」「モノ」「ジャンル」をつなぐ新しいネット ワーク構築の可能性 がみえてくることでしょう。


プロフィール
西川 勝(にしかわ・まさる)
1957年、大阪市生まれ。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任教授(看護・臨床哲学)。精神科病棟での見習い看護師を皮切りに、人工血液透析、老人介護施設と職場を移しつつ、二十数年にわたって臨床の現場での経験を積む。その一方で、哲学を学び、看護の実際に即してケアのあり方をめぐる哲学的考察をおこなう。昨年より、西舞鶴の特別養護老人ホーム「グレイスヴィルまいづる」で、ダンサーの砂連尾理さんと協働して「とつとつ勉強会」を開催している。主な著書として、『ためらいの看護』(岩波書店、2007年)など。


藤 浩志(ふじ・ひろし)
藤浩志企画制作室代表、美術作家。1960年鹿児島生まれ。
京都市立芸術大学在学中演劇活動に没頭した後、地域社会を舞台とした表現活動を志向し、京都情報社を設立。京都市内中心市街地や鴨川などを使った「京都アートネットワーク」の企画以来、全国各地のアートプロジェクトの現場で「対話と地域実験」を重ねる。同大学院修了後青年海外協力隊員としてパプアニューギニア国立芸術学校勤務。都市計画事務所勤務を経て92年、藤浩志企画制作室を設立。地域資源・適正技術・協力関係を活かした活動の連鎖を促す美術類のデモンストレーションを実践。現在、福岡県糸島市在住。神戸大学非常勤講師。
http://geco.jp


加藤種男(かとう・たねお)
アサヒ・アートフェスティバル、アサヒビール大山崎山荘美術館、すみだ川アートプロジェクト、アサヒ・アートスクエアなど、近年のアサヒビールの文化活動のすべてにかかわり、現在アサヒビール芸術文化財団事務局長。企業メセナ活動をリードし、「ニュー・コンパクト」などの政策提言を進め、現在企業メセナ協議会理事を兼務。また、NPO活動の推進にも取り組み、アートNPOフォーラムの創設に参加し、アートNPOリンクなどいくつかのNPOの理事も務める。
文化芸術創造都市横浜の取り組みを始め「創造都市」の旗振り役として、横浜市芸術文化振興財団専務理事などを歴任。現在は東京都歴史文化財団エグゼクティブ・アドバイザーをはじめ、おおさか創造千島財団理事、新潟市「水と土の芸術祭」アドバイザー、八戸市ポータルミュージアム「はっち」アドバイザリーボード委員長、埼玉県芸術文化財団評議員などもつとめる。
撮影:中村佳代子

吉本光宏(よしもと・みつひろ)
(株)ニッセイ基礎研究所 主席研究員・芸術文化プロジェクト室長。1958年徳島県生。早稲田大学大学院修了(都市計画)後、社会工学研究所などを経て1989年からニッセイ基礎研に所属。東京オペラシティや世田谷パブリックシアター、いわきアリオス等の文化施設開発、東京国際フォーラムや電通新社屋のアートワークなどのコンサルタントとして活躍する他、文化政策、文化施設の運営・評価、創造都市、アートNPO等の調査研究に取り組む。現在、文化審議会文化政策部会委員、東京芸術文化評議会専門委員、横浜市創造界隈推進委員会委員長、(社)企業メセナ協議会理事、NPO法人アートNPOリンク理事等。
主著に、「再考、文化政策(ニッセイ基礎研所報)」「アート戦略都市(監修、鹿島出版会)」など。
撮影:杉全泰

坂井信三(さかい・しんぞう)
南山大学人文学部人類文化学科教授。西アフリカのイスラーム研究をもとに、近代的な政治経済的な変化と、それにともなう社会構造の変化の中で、文化の価値や意味を担う世界観がどのように変化するかなどを研究。主な訳書に『ド・カモーメラネシア世界の人格と神話』。主な著書に『イスラームと商業の歴史 西アフリカの交易と知識のネットワーク』。


主催:八島アートポート・レクチャーシリーズ実行委員会、まいづるRB
助成:京都府地域力再生プロジェクト
   財団法人文化・芸術による福武地域振興財団